タレントパレットとは？タレパレの特徴やメリット、機能、導入イメージをご紹介

「タレントパレット」は、従業員データを一元化、分析し、組織の力を最大化させるタレントマネジメントシステムです。人事業務の効率化だけでなく、従業員一人一人のスキルや経験を活用した適正配置や人材育成などにより、経営戦略・人事戦略を実現するための人事にまつわる多くの課題を解決できます。この記事では、タレパレそのものの特徴やメリット、機能とともに、弊社株式会社ビジネスコンサルタントが代理店として提供するサポート、メリットも解説します。タレントパレットの導入を検討しているご担当者の方はぜひ一読ください。

１．タレントパレット（タレパレ）とは

「タレントパレット」は、株式会社プラスアルファ・コンサルティングが開発し提供する、人事に必要な機能をオールインワンし、データを活用した科学的人事の実現を目指すタレントマネジメントシステムです。このシステムは、人事や各部門で分断されていた人材データを一元化、分析し活用することで、組織の力を最大化させます。

人材の見える化、最適な人材配置、エンゲージメント向上などの機能をワンプラットフォームで提供し、経営戦略や人事戦略の意思決定を高度化し、次世代人材の育成、離職防止、採用強化などを支援します。

タレントマネジメントとは

そもそもタレントマネジメントとは何なのでしょうか。タレントマネジメントとは、組織が必要とする人材を確保、育成、維持、そして最適に活用する経営戦略のことです。適切な人材を把握・育成し、適切なタイミングで適切な場所に配置し、社員が能力を最大限に発揮できるように支援するプロセスともいえます

弊社では「人的パフォーマンスと人材価値の持続的な向上を目的として、タレントマネジメントシステムなどのHRテクノロジーを用いて効果的な人材活用を実現する、一連の取り組み」と考えています。

タレントパレット（タレパレ）の特徴

まずは、タレントパレットの主な特徴を三つご紹介します。

①科学的人事戦略を実現

単なる人事業務の効率化を行うだけでなく、マーケティング思考を取り入れた分析により、人材の最適配置や育成、エンゲージメント向上、採用ミスマッチの防止など、科学的な人事戦略を実現することができます。

②大企業から中小企業まで、多様な業種・業界での導入

タレントパレットは、中小企業から複数の株式会社を統括するホールディングスや数万人を擁する大企業まで、さまざまなニーズに対応した実績を持ち、継続率は実に99.6%※です。さまざまな業種や業界で導入されており、自社の評価制度に合わせて柔軟にカスタマイズできる点が特徴です。評価項目の自由な設定が可能なため、独自の制度を持つ企業にも適しています。

※ 公式ホームページより。2022年12月末時点。既存契約の月額課金額のうち解約に伴い減少した月額課金額の割合（各四半期末月における各12カ月の平均値）

③専任サポート制度による安心感

導入時から導入後のサポート、目的に特化した高度な活用まで、科学的人事のノウハウを持つ専門コンサルタントとサポートチームがしっかり支援します。多機能がゆえの「複雑すぎる」「操作が分からない」といった心配をすることなく、安心して利用することができます。

また、ユーザー企業が集まり科学的人事について議論する科学的人事研究会や、最新のトレンドや事例を学ぶ科学的人事フォーラムも定期的に開催しています。

サポート体制 | タレントマネジメントシステムならタレントパレット (pa-consul.co.jp)

２．タレントパレット（タレパレ）導入のメリット

タレントパレットの豊富な機能が、さまざまなシーンの課題を解決し、多くのメリットをもたらします（図1）。

さまざまなメリットがありますが、大きく三つに集約できます。

①データの一元化

組織の中でばらばらに存在している社員データを集約することで、これまでの評価履歴や職務履歴データなどを基にした人材の把握や検索により、施策の検討や判断ができます。

②人事業務の効率化

評価の通知や実施、シート提出、評価調整など一連の評価業務をシステム上で行うことで、人事業務の効率化が図れます。また、採用管理、労務管理、データ収集の効率化、社員の意識調査など各種アンケートの実施、などさまざまな人事業務を効率化できます。

③組織課題の発見や解決

収集、分析したデータから経営戦略実現のための課題発見ができ、戦略人事を推進します。例えばコンピテンシー、スキルの情報を収集することで、多角的な側面から好業績をもたらす人材要件を整理し、最適配置や人材育成に活用できます。離職者の要因分析からモチベーション向上施策を打ち出すこともできます。

３．タレントパレット（タレパレ）の機能

タレントパレットの機能はどのようなものがあるのでしょうか。多くの機能を搭載していますが、代表的なものをご案内します。※2024年6月24日時点

①人材データベース

タレントパレットの「人材データベース」機能は、社員情報を一元化し、経歴や適性、評価などのデータをワンクリックで確認できます。そして社員の顔写真付きアイコンで顔と名前を一目で把握できます。入社から配属、活躍までのデータは時系列で蓄積され、役職やスキルなどさまざまな条件での人材検索も可能です。

これにより、直感的に社員の全体像を把握し、人事戦略の立案や分析を支援します。この機能は、人事データを統合してリアルタイムで管理し、組織の状況や社員のスキル、経歴を視覚的に把握できるため、戦略的な人材配置や育成計画の策定に役立ちます。各種データは役職やスキルなどの条件で検索でき、社員情報を迅速に取得できます。

「プロジェクトに必要な人材を探したい」「ジョブローテーションを検討したい」など、必要なとき、効率的な人材マネジメントが可能になります。

②人材データ分析

タレントパレットの「人材データ分析」機能は、さまざまな人材データを自由に掛け合わせて分析し、時系列の変化や比較によって人材データを多角的に見える化します。この機能は、人事戦略の策定や分析の中心機能として活用できます。

具体的には、社員の所属部署、評価結果、残業時間などの情報を条件ごとに自由に分析し、直感的に全体像を把握します。リアルタイム更新ダッシュボードでスムーズな情報共有が可能で、組織のスキル平均やモデルキャリアプランとの比較もできます。これにより、適切な部署への異動や採用強化、育成プランの進捗確認ができ、戦略的な人事施策実現をサポートします。

また、社員の自己申告やアンケートの文章をテキストマイニングで分析し、社員の思いや特徴を把握し、離職予兆や日々の考えをとらえることで、施策に活用できます。

③人的資本ダッシュボード

企業の成長とサステナビリティの観点から、無形資産である「人」の重要性が増しています。そのため、人的資本の開示が投資家や株主の判断材料として重要視されるようになっています。2018年には、人的資本の国際ガイドラインとなる「ISO30414」が、国際標準化機構（ISO）より発表されました。日本では、2023年には上場企業対象に、有報での人的資本情報の一部開示が義務化されています。

「人的資本ダッシュボード」機能では、ダイバーシティやスキルなどの標準項目以外にも独自の指標を設定することで、自社にあった人的資本ダッシュボードを作成が可能です。企業ごとの人的資本経営や情報開示状況をヒアリングし、ISO30414に基づいたオリジナルのモニタリング指標を定義します。

そして、関連するデータをタレントパレット上で収集し分析してダッシュボードを構築します。これにより、企業は戦略的な人事を推進することが可能となります。

④労務管理

タレントパレットの「労務管理」機能は、ペーパーレス化により、入社手続きや年末調整などの労務手続きを効率化します。オンライン申請や自動入力チェックにより、社員と人事の負担を軽減し、手続きの抜け漏れを防ぎます。

入社手続きや身上届などさまざまな申請を一括運用し、申請されたデータは自動更新されるため、簡単に管理できます。全ての人事情報を一元集約し、最新データに基づいた戦略的な人事管理が可能です。

⑤異動シミュレーション

タレントパレットの「異動シミュレーション」機能は、社員の人事異動や配置をドラッグ＆ドロップで簡単にシミュレーションできる便利なツールです。異動による人件費の変化を見える化し、昇給や昇格シミュレーションを行うことで、社内の人材を最適に配置することができます。

この機能は、戦略的な人事管理を支援し、企業の人材資源を最大限に活用することを目指しています。さらに、組織全体のスキルバランスや、将来的な人材ニーズを見据えた計画を立てることが可能です。

⑥人材育成・スキル管理

タレントパレットの「人材育成・スキル管理」機能は、社員のスキルを標準化し、スキルデータを蓄積することで見える化します。社員のスキルを年次や役職別に分析し、特徴を把握。チェックシートを活用して、社員のスキルと成長をモニタリングし、急成長している社員や停滞している社員を発見できます。

また、スキル状態を収集し把握することで、社員の得意不得意を一覧化します。またスキルギャップを特定し、受けるべき学習コンテンツを自動でレコメンドします。さらに、受講履歴や学習効果を一元管理することで、最適な育成計画を策定します。

⑦人事評価

タレントパレットの「人事評価」機能は、企業の評価プロセスをワンストップで効率化します。評価項目の設定から評価調整（甘辛調整）まで柔軟で自由度の高い評価設定を提供し、被評価者にも使いやすいインターフェースを搭載しています。

MBOやOKR、360度評価など多様な評価制度に対応し、クラウド上で評価入力からフィードバックまで一貫して実施可能です。評価者の傾向分析や公平な評価を支援する機能も充実しています。パソコン、スマートフォンから簡単に操作ができるため、人事評価の負担を削減することができます。

⑧アンケート

タレントパレットの「アンケート」機能は、自由な設問設定が可能で、社員向けのアンケートを簡単に作成できます。これにより、従業員満足度やエンゲージメントをリアルタイムで集計し、分析できます。テキストマイニング機能を用いて、社員の声を見える化し、心理状態や意見の変化を即時に把握できます。

アンケート結果はダッシュボードで直感的に表示され、経営層やマネジャー向けのレポート作成が容易になります。これにより、組織の問題点を迅速に特定し、モチベーション向上などへの改善策を講じることが可能です。

⑨TPOD（組織診断）

タレントパレットは、組織を変革し社員のエンゲージメント向上を実現するための独自のTPODを提供しています。この診断は、甲南大学の西川耕平教授に監修いただき、株式会社ビジネスコンサルタントの協力で開発された機能です。

この機能では、社員に対してアンケート形式で「ビジョンの浸透度」「目標の納得度」「やりがい」「成長機会」「人間関係」などを調査し、回答結果を基に組織を「協調重視型組織」や「戦略重視組織」など、七つの組織タイプに分類します。これにより、組織ごとの特徴や課題点を抽出し、改善施策を提案します。調査から分析、レポート作成までをタレントパレット内で行うため、スピーディーな調査が可能です。

また、TPODの結果を基に、組織改編や人材育成の改善点を提示し、推奨研修プログラムを提案します。定期的な調査を実施することで、組織改善や施策の効果検証も行えます。

 ⑩eラーニング・研修管理

「社員のスキルや育成状況を把握したい」「研修やeラーニングの受講履歴を管理したい」「スキルを基に人材の抜てきや最適配置を行いたい」というときに有効な機能です。

タレントパレットの「eラーニング・研修管理」機能は、研修やeラーニングの受講記録を蓄積し、個々の社員に最適なコンテンツをレコメンドします。多種多様な形式に対応し、テスト形式（自動採点）、時間制限、動画などを活用できます。これにより、社員のスキル向上と知識習得を効率的にサポートし、成長を促進します。さらに、進捗状況のモニタリングや評価も簡単に行え、個々の学習スタイルに合った教育プログラムを提供できます。

さらに、タレントパレットでは自社オリジナルのeラーニングコンテンツの作成も可能です。PDFやパワーポイントなどの教材をベースにeラーニングコンテンツとして反映し、穴埋め問題や自由記入の問題作成も代行しています。

⑪採用管理

タレントパレットの採用管理機能は、採用に必要な情報を一元管理し、社員データと比較して採用の質を向上させます。エントリーからWeb面接、メッセージのやり取りまでワンストップで行い、入社後の育成や配置に役立つデータを蓄積します。適性検査結果を活用し、離職傾向のある候補者を特定し、ミスマッチを防ぎます。

また、内定者とのコンタクト履歴を自動記録し、一定期間コンタクトがない場合はアラートを送信して内定辞退を防止できます。これにより、採用面談の効率化と適切な対応が可能です。

⑫マインド（適性検査）

タレントパレットの「マインド（適性検査）」機能は、全社員が無料で受けられる適性検査を提供し、社員の適性を見える化します。詳細レポートをリアルタイムに表示し、適性検査の結果を分析することで、ハイパフォーマーや組織の特徴・傾向を把握。性格の類似性を分析して採用ミスマッチを防止します。組織全体の特長や課題点を抽出し、改善施策を提案し、定期的な診断で改善状況を見える化します。

具体的には、TPI（Talent Performance Indicator）と呼ばれる適性検査が使用されています。TPIは、25年にわたって蓄積された400万件以上のビッグデータを基に開発された最新のアクションリサーチによって構築されています。この適性検査は、他社にはない独自の特徴を持ち、八つの座標軸で適性を判断します。

主な機能｜タレントマネジメントシステムならタレントパレット (pa-consul.co.jp)

４．弊社がタレントパレット（タレパレ）導入を支援する場合のメリット

弊社株式会社ビジネスコンサルタントは販売代理店として、タレントパレットを活用してお客さまの問題解決を支援します。弊社の専門力とタレントパレットの機能を掛け合わせることで、多くのメリットを提供できます（図２）。

弊社が代理店として提供するメリット

お客さまにとっての最大のメリットは、経営コンサルティング会社である弊社が共にすることで、「組織全体の課題発見と解決を促進できること」です。

タレントパレットの導入過程で、初期には見えていなかった課題が浮上することがあります。例えば、「人事戦略が明確でない」「管理職の目標管理スキルが不足している」「スキルの見える化が必要」といった課題や、社内の関係者への説明方法などです。

弊社は、ビジョン策定支援や管理職への研修、診断ツールの提供、社内関係者への共同説明など、経営や組織運営に関する包括的なソリューションをワンストップで提供します。

また、弊社は「タレントパレット担当者様が自走できる」を目指し、構築専門チームを設けて導入サポートを行います。なお、このサポートについては、システム料金はプラスアルファ・コンサルティング社の提供価格と同じため、お客さまへの追加料金は発生しません。

以下は導入サポートの主な内容です。

①組織課題解決のグランドデザインを共に検討し具体策を実施

タレントパレットの導入前提として、経営や組織運営の効果性を高めるグランドデザインを提供します。お客さまが一元化した情報をどのように活用したいかを明確にし、活用全体像の提案と業務フローの設計を行います。

経営コンサルティングの専門知識を生かし、幅広い課題解決のグランドデザインを検討することが可能です。

②お客さま自ら操作とメンテナンスが行えるようサポート

タレントパレットの機能と、貴社固有のシステムやセキュリティー、マネジメント運用を踏まえた設計仕様や運用を一緒に検討します。これにより、新担当者が操作する際も、なぜこの運用フローが必要なのかを理解して実施できます。また、将来的な入力項目や権限変更など、導入当時の意思決定を踏まえた仕様変更やメンテナンスを行うことが可能です。

初めて操作するシステムでは「自分たちで操作してみる」ことが重要です。機能や仕組みを理解していないと、自社での操作やメンテナンスが困難になるからです。弊社のサポートでは、タレントパレットの仕組みをしっかり理解し、実際に操作する時間を確保します。

さらに、支援終了後も定例ミーティングやショートミーティング、メールでの対応など、不安な点に柔軟に対応します。

③後戻りが発生しないようにサポート

タレントパレットは「データを分析し、活用すること（科学的人事）」に強みがあります。しかし、どの機能にどのようにデータを入力するかを事前に理解していないと、適切なアウトプットを得ることはできません。システムの全体像を把握せずに、とりあえずデータを投入し、結果としてデータの再入力が必要になる企業が多く見られます。

例えば、離職者の要因分析を行う際には、複数ある機能のうちから適切なアンケート機能を使用することが重要です。弊社では「一元化した情報をどのように活用するか」に関するアラートや提示を行い、施策の検討を進めます。

状況に合わせた適切な機能を案内し、将来的なデータの再入力や後戻りを最小限に抑えるサポートを提供します。

５．まとめ

本記事では、タレントパレット（タレパレ）の概要、特徴、メリットや弊社が代理店としてサポートできることやお客さまのメリットを解説しました。タレントパレット（タレパレ）は、人事業務の効率化だけでなく、経営戦略・人事戦略の実現を支援するツールです。

タレントマネジメントシステムの導入を検討されている担当者の方々にとって、本記事が参考になれば幸いです。導入サポートや活用支援についてご不明点やご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。

レポート作成：㈱ビジネスコンサルタント　情報サイト事務局